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名探偵コナン/読書メモ

file.1024「世良の追及」

少年サンデー2019年2,3合併号 (2018年12月12日発売)

「新一がいるとき、コナンはいないのではないか」という世良ちゃんの追及に、学園祭のことを説明する蘭。
世良ちゃんの驚きぶり…もしかして、コナンにそこまでの協力者がいることは予想してなかったのかな。
原作では、コナンと新一が同時に存在した唯一のエピソード。
蘭は「何度かそう(コナンと新一が同一人物だと)思った」けど、「そんな魔法みたいな事あるわけない」と思い直した。
そして、「コナン君はコナン君だもんね!」って言うセリフ。
すべてそのまま受け取って良いものか…
どこか蘭も自分自身に言い聞かせているような気がしないでもない。
疑いの眼差しを向ける世良ちゃんと笑って誤魔化すコナン。

京極さんが現場で聞いたのは羽音のような音。
録画された映像を確認したときに油井さんは徳薗さんが落ちた後も上を見ていたからわたしは彼女を疑っているんだけど、読み返したら吠木さんは落ちる前から上を見てて、それはそれでとてもあやしい。
油井さんは簡単なものなら怪我のメイクも施せる。
事故で亡くなったADさん(西部さん)は油井さんの恋人で、吠木さんの特撮仲間で、富岡さんと同郷。
やはり動機面でも油井さん吠木さんのどちらかが犯人か。
油井さんは「水がないとカプセル(薬)が飲めない」と言うけれど、本当にそれだけの理由なのかな。
他に薬が飲めない理由があるのでは。

コップに入った飲み物、ストロー、青酸カリ、どこからも検出されない毒物。
学園祭で起こった事件にそっくり。
蘭が「あの時の事件に似てるね」ってコナンに話題を振り、それに答えることによって、コナンの「存在証明」となるわけか。
コナンは新一としてだけどあの現場にいたことに間違いはないから、コナン本人がボロを出さない限り証明できる。
あの事件と違うのは、被害者の尾取さんが飲んでいたのがシェイクだと言うこと。
だから氷のトリックは使えない。
富岡さんには個包装のストローを渡したのに、尾取さんには剥き出しで渡した油井さん。
まあ、自分が使うつもりで封を切ったとも考えられるけど、それだと「私使わないから」と矛盾してしまう。
例えば、花粉症の薬のカプセルに似せて作った青酸カリ入りのカプセルをストローの飲み口に近いところに仕込んでおくとか。
で、シェイクを吸い込む力で口内に入ったりしないかな。

尾取さんのポケットに入っていた蝶々みたいな謎の物体の正体はおそらく、これ。

これに驚いて転落したのだろうか。
尾取さんは靴紐結ぶ振りをしてこれを拾っていた…?